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アジア太平洋地域の生産性と持続的・包括的発展 APO専門家が検討2012/08/09

2012年8月9日~10日(台北・中華民国)

基調演説を行う台湾の呉敦義副総統(写真提供 中国生産性中心)
基調演説を行う台湾の呉敦義副総統(写真提供 中国生産性中心)

国際機関APO(アジア生産性機構)は8月9日から10日の二日間、国際会議「アジア太平洋地域の生産性と持続的・包括的発展」を台北で開催しました。

本国際会議は台湾の外交部と経済部の支援のもと、台湾の生産性本部である中国生産性中心との共催によって行われ、アジア太平洋諸国の大臣や政府高官、生産性の専門家、実業界リーダー、市民団体の代表者たちが集結しました。

開会式に出席した台湾の呉敦義(Den-Yih Wu)副総統は基調演説の中で、世界経済が不安定な今、「本会議は直面する課題に対応するための基盤を考案する絶好の機会である」と述べました。

また、史亞平(Yea-Ping Shih)外交部常務次長は「台湾はAPOとの協力関係を高く評価しており、今後も積極的にAPO加盟国と連携していく」と表明しました。

本会議は昨年迎えたAPO設立50周年記念事業の一環であり、台湾のノートブックPCメーカー、エイサーの会長兼CEO、J.T. ワン(J.T. Wang)氏、韓国の浄水器等メーカー、巨山の代表取締役、金吉豪(Walter Kim)氏、国際稲研究所事務次長のV. ブルース J. トレンティーノ(V. Bruce J. Tolentino)氏を来賓として迎えました。

会議に出席した約20か国からの参加者はアジア太平洋地域の過去50年に亘る工業・農業・サービス業の生産性運動を検証し、また、緑の生産性、中小企業の競争力強化、イノベーション主導型の成長といった、APOが近年取り組んでいる戦略的重要分野にも焦点を当てながら主要なイノベーションやベストプラクティスを明示しました。

トレンティーノ事務次長は「増え続ける人口、気候変動、資源不足といった課題が重なり、農業の生産性向上や食の安全性を高めるための科学技術に世界の関心が集まっている。人々が活躍する場における生産性向上、そしてアジア太平洋地域として連携し、共有すべく社会経済の成長と発展の形を推進し続けるAPOの存在は包括的な発展を追及する上で重要である」と述べました。

また、アジア諸国より産官学の著名なリーダーによるパネルディスカッションが実施され、アジア太平洋地域における今後の社会経済発展について見識や展望を意見交換しました。APO理事会の議長を務めるアズマン・ハシム氏は、「生産性に対する意識の市町村地域までの浸透」、また「APO加盟地域の世界への拡大」に向け政府そして実業界リーダーに協力を要請しました。

また、杜紫軍(Tyzz-Jiun Duh)経済部常務次長は共同革新と持続可能な発展、そして競争が協力へと代わり、アジア太平洋地域が世界のグリーン競争力における先導的存在となることへの期待について言及しました。

本国際会議中に生産性に関する提言書として台北宣言が発表されました。本宣言はAPO理事会そして加盟国政府に提示されます。

呉副総統は「同宣言はアジア太平洋地域の産業界にとって有益なものであり、変化し続ける環境や新たな課題に対応するための政策を考案する上で政府にとっても重要な参考書類となる」と推奨しました。

さらにAPO加盟国の50年間の生産性向上への道のりと成果、今後のあり方を描写したAPO50周年記念書籍が発表されました。山崎隆一郎APO事務総長は最後に、「本書籍はAPO加盟国が持続可能で且つ包括的な発展に向けて進むための道しるべとなることを確信している」と述べ、本国際会議は閉会しました。

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