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2013年 山崎事務総長 新年挨拶2013/01/01

2013年を迎えるにあたり、皆様が幸せで健康な、そして生産的な一年を過ごされますようお祈り申し上げます。

昨年11月に、事務局が本郷に移転し、職員一同、これまでと同様のビジョンとミッションおよび戦略的方向性をもって、APO加盟国の持続可能な社会経済的発展を支援する決意を新たにいたしました。

2012年には、APOのプロジェクトにいくつか新たな取り組みが加わりました。ハイライトの1つは、実績ある民間部門の生産性・品質コンセプト、アプローチ、ツール、テクニックをAPOの公共部門のプロジェクトに導入したことです。公共部門生産性プログラム枠組み(Public-sector Productivity Program Framework)が策定され、APO加盟国の活動の合理化、および公共部門における革新と生産性促進に向けた協調的アプローチの採用を目指すことになりました。公共部門の組織は、一国の経済発展と競争力向上のカギとなるからです。さらに、APOは台北にて開催された国際会議「アジア太平洋地域の生産性と持続的・包括的発展」に参加した専門家の提言をまとめ、台北宣言を発表しました。これらの主要分野に焦点を絞った提言は、APOのみならず他のステークホルダーが持続的・包括的成長を遂げる道しるべとなるものです。

継続的なパートナーシップ精神のもと、APOは昨年中、国際連合地域開発センター(UNCRD)、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)、アジア開発銀行研究所(ADBI)等と協力し、3R(Reduce:抑制、Reuse:再利用、Recycle:再資源化)、グリーン公共調達(green public procurement)、温室効果ガス放出量の削減、気候変動の緩和策等の分野に取り組んでまいりました。APO加盟各国は、こうした組織の専門知識のみならず、より幅広い国際的認識やネットワークの利益を享受しています。

農業分野では、APOは引き続き食品安全マネジメントに注力し、生産能力拡張と食料安全保障への貢献を望む食品業界の企業のニーズの高まりに応えています。農林水産省の助成により、7件の食品会社デモンストレーションプロジェクトがラオスとカンボジアにおいて実施されました。津波に襲われた東北地方における日本政府の復興努力を支援すべく、APOは現地参加者も含む地方農業および食品産業の復興・再生特別プログラム(Special Program for Restoration and Revitalization of Rural Agriculture and the Food Industry)を実施しました。この特別プログラムにより、安全で信頼できる高品質の食品・農業製品を提供する環境制御農業および管理システムの多くの利点について、認識が高まりました。

2013年には、APOは緑の生産性諮問委員会(Green Productivity Advisory Committee)の支援を受け、3月14~16日にシンガポールにおいて第8回エコプロダクツ国際展(EPIF)を開催いたします。2013年のEPIF前回に引き続き最新の環境配慮型製品・技術・サービスを展示して、持続可能な発展と競争力の強化を図ります。APOはさらに、新たなセンター・オブ・エクセレンス(COE)を指定し、特定分野における協力、知識交流、ベストプラクティスを促進、APO加盟国間の生産性向上に努めます。すでに経営品質(Business Excellence)分野でCOEに指定されているシンガポール生産性本部(SPRING Singapore)は、各国生産性本部(NPO)の経営品質能力の向上に貢献しています。COEはAPOの主要プログラムの1つであり、生産性向上力をNPOに普及させる優れた方法です。

APOは今後ともその活動と加盟国を拡大し、より意義深い今日的なプロジェクトを実行し、期待以上の成果を出すよう努めなければなりません。そのためにも継続的にパートナーシップを築き、生産性向上を通じアジア太平洋地域の持続可能な経済発展に貢献していく所存です。革新的な発想と協力によって新たな進路を見極め、国家そして地域の目標を達成してまいりましょう。2013年が実り多い、生産的な一年になりますように!

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