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APOの視察団、日本の地域農業・食品産業の振興を学ぶ2009/12/08

視察研修「産業クラスター概念を利用した地域農業・食品産業の振興」
研修期間:2009年12月8日~12月15日
実施場所:東京、山梨、栃木、埼玉
協力:社団法人 国際農林業協働協会

photo1APO視察研修の閉会式で終了証書を受け取った参加者たち

APOは12月8日から15日、「産業クラスター概念を利用した地域農業・食品産業の振興」をテーマにした視察研修を日本で実施し、APO加盟11カ国の産業省や農業省関係者、食品関連企業の社長などの14名が参加しました。

photo1ベトナムの参加者の質問に答えるNPO法人農商工連携サポートセンター代表理事・大塚洋一郎氏

産業クラスターとは、ある産業が特定の地域に集積して、その経済活動の効率が高まる状態を意味します。地域的に集中した企業は、企業間の連携・協力・競争により、またその原料や資材を提供する企業や研究機関との連携を通じて、生産性を高め、新製品やビジネスモデルを生み、産業振興に貢献すると考えられています。本プロジェクトの目的は産業クラスターの手法にみられる、地域の農業、食品加工業者、研究機関や関連企業の活発な連携を通じて農業や食品企業を振興することに成功した日本の事例を学ぶことでした。

photo2二条麦の製品開発について視察団に説明する(株)大麦工房ロア専務取締役・上武裕氏(左)と二条麦の栽培農家・長谷川良光氏

参加者は本研修の初日に日本人講師3名より産業クラスター理論や食品産業への適用、事業展開、そして日本の農林水産省の農業と食品産業の連携を推奨する政策について学びました。2日目以降は山梨県勝沼のワイン産業(ぶどうの丘、まるき葡萄酒)、栃木県足利市特産の二条大麦を利用した洋菓子・食品製造、埼玉県川越市の異業種連合体による「川越ブランド」の振興(株式会社「ひびき」と川越倶楽部)、国産有機大豆と有機小麦を使用した醤油作り(弓削田醤油)、栃木県足利市の地元産小麦の製品化(笠原産業)、東京都品川区の品川蕪による町おこしを視察(品川商店街視察の様子は品川区のホームページや東京新聞に紹介されました)。理論の型にとらわれない様々な事業のあり方を目の辺りにし、成功に至った要因を学習しました。行く先々で真剣に学び多くの質問をした参加者は、本視察のテーマだけでなく日本の国民性、地域文化にも触れ、「日本人は本当に礼儀正しく、勤勉だ」との声も聞かれました。

それぞれの視察先はAPO加盟国でも取り入れやすい小規模なクラスターでありながら成功した事例でした。参加者は本視察で学んだことを参考に、帰国後自国の地域農業・食品産業への振興へ貢献することが期待されています。

photo4品川商店街の八百屋「丸大商店」の大塚氏(写真右)から品川蕪の販売について説明を受ける参加者
photo4品川商店街では品川蕪を材料にした和菓子、洋菓子、餃子などが開発され、販売されています。
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