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アジアンビジネスの新トレンド 成長市場への着眼点2008/11/05

ベンチャー2008 KANSAI シンポジウム「アジアンビジネスの新トレンド」
2008年11月5日 (大阪府)

APOは11月5日から6日までベンチャー企業の振興・育成を目的とした「ベンチャー2008 KANSAI」を大阪府、日本経済新聞社などと共催しました。そのイベントの1つであった初日のシンポジウム「アジアンビジネスの新トレンド」ではアジアの中で独自の技術や経営感で企業を起こし、市場を拡大している企業の経営者3名により、意義ある意見交換が繰り広げられました。同シンポジウムの聴講者は関西の一般企業関係者、金融証券関係者、大学関係者などのほか、APOが同じ期間に実施していた「ベンチャー・ビジネスに関する視察団」の参加者も加わった約330名でした。

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自社の事業内容を説明するハイフラックス(Hyflux)社のCEO兼社長 オリビア・ラム氏

APO工業部長・村山拓己が同シンポジウムの司会を務め、まず各パネリストから自社の事業内容などについて発表が行われました。その後のQ&Aセッションでは司会者とパネリスト3人による活発な意見交換がなされました。APOがシンガポールから派遣したオリビア・ラム氏は汚水・排水や海水を飲料水に使えるまでの浄化技術を開発し、事業を中国、中東、インド、アルジェリアまで拡大しているハイフラックス(Hyflux)社のCEO兼社長です。大学卒業後、製薬会社に勤めていたラム氏は、全く異なる分野における企業設立の経緯についての質問に、勤務先の製薬会社が排水処理に多額の費用を支出しているのを見て、全ての一般企業が排水処理を負担なく行える必要があると考えたのが発端と答えました。21世紀は水に対する需要は急増すると言われており、ハイフラックス社の売り上げも大きく伸びています。

また欧州のアルプス、アイガー北壁の日本人2番目の登頂者で、著名なカヌーイストでもある株式会社モンベル代表取締役会長兼CEO・辰野勇氏は、一件畑違いに見える冒険者と経営者との結びつきは何か、との問いに「冒険者は常に命に関わるリスクと隣り合わせなので慎重でなければならず、99%確実でも1%の不確実に伴うリスクを減らす努力を怠らない。リスクを伴うのはビジネス経営も同じことで、リスクを減らす努力が成功につながるのではないか」と答えました。余暇、健康は21世紀のキーワードといわれており、アウトドア用品・ウェアの生産販売が専門のモンベルも業績を大きく伸ばしています。

さらに、日本企業のコールセンター部門や給与計算などの仕事を中国の会社にアウトソーシングする事業に力を注いでいる株式会社インフォデリバ(InfoDeliver)代表取締役社長の尚捷氏は、ビジネスプロセスのアウトソーシングの今後の展望について聞かれ、国内人材の高付加価値化や短期間での大量のデータ処理の実施のためには、日本企業のニーズは更に大きく発展する可能性があると指摘しました。

3人がそれぞれ自ら起こした会社は、従業員も1,000名を超える大きさまで成長し、今後も更に大きく伸びていくことが予想されています。目の付けどころの良さや事業を成功させるための強い意欲と高い志を持っていることは3人に共通しており、このように独自の技術や経営観で起業し、新市場を創っていこうとする企業を応援することがアジアの発展にとっていかに大切であるか、このシンポジウムで聴講者は感じ取ることができました。

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シンポジウム「アジアビジネスの新トレンド」パネリスト(写真左より)

  • オリビア・ラム氏 ハイフラックス (Hyflux Ltd) CEO兼社長/シンガポール
  • 尚捷氏 株式会社インフォデリバ(InfoDeliver) 代表取締役社長/東京都
  • 辰野勇氏 株式会社モンベル(mont-bell) 代表取締役社長兼CEO/大阪府
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