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第57回APO理事会開催2015/05/01

第57回APO理事会が2015年4月27–30日、バンコクにて開催されました。19の加盟国・地域を代表するAPO理事および関係者をはじめ、アジア太平洋総合農村開発センター(CIRDAP)、国際連合食糧農業機関(FAO)、国際原子力機関(IAEA)、汎アフリカ生産性協会(PAPA)、東南アジア農学教育・研究地域センター(SEARCA)、国際連合環境計画(UNEP)、国際連合アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)、ミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)、シンガポール生産性協会(SPA)のオブザーバーら56名が参加しました。

来賓として招かれたタイのチャカモン・パアースクワニット(Chakramon Phasukavanich)工業相は、開会演説において「生産性向上により、あらゆる分野で我が国の競争力基盤が強化され、社会の平等が拡大し、国民にはより多くの機会と生活の質を与え、我が国の資源をより効果的かつ効率的に活用できるようになるだろう」と語りました。

(写真左から)タイ国APO理事アッチャカー・シーブンルアン博士、キザール・ハヤット・カーン・APO議長代行、チャカモン・パアースクワニット・タイ国工業相、天野万利・APO事務局長

(写真左から)タイ国APO理事アッチャカー・シーブンルアン博士、キザール・ハヤット・カーン・APO議長代行、チャカモン・パアースクワニット・タイ国工業相、天野万利・APO事務局長

タイ国APO理事アッチャカー・シーブンルアン博士(Dr. Atchaka Sibunruang)は、歓迎の挨拶のなかで「加盟国・地域が各生産性向上の方針を定めるにあたり、本会議は最も重要なステップの一つとなる。2020年に向けたAPOの方針は、持続的発展を推進し、各国・地域における経済、社会、環境の3つ側面のバランスを図るために不可欠であると考えられる」と述べました。

ジャヤ・ムクンダ・カナル(Jaya Mukunda Khanal)APO議長はネパールで発生した大地震のために出席できず、代わってパキスタン国APO理事代理キザール・ハヤット・カーン(Khizar Hayat Khan)・APO第一副議長が本理事会の議長代行を務めることになりました。ハーン議長は、冒頭に地震の犠牲者のご家族に弔意を表した後、「この会議では、加盟国・地域それぞれの経済発展と全般的な生産性向上を進めるための方針をともに展望し、意見を交換することにしたい」と述べ、「これまで多くのことが成し遂げられてきたが、まだやらなければならないことは多々ある。私たちの強固な結束と意志があれば、課題を克服することはできるはずだ」と決意を示しました。

開会セッションでは、アジア太平洋地域の生産性向上運動に多大な貢献をした人に贈られる2015年APO地域賞の表彰式が行われ、ジョン・チン・シェン氏(Jong-Chin Shen)(中華民国・台湾)が天野万利・APO事務局長から賞を受け取りました。

本会議の様子

本会議の様子

本会議では、パキスタンのキザール・ハヤット・カーン・APO理事代理が2015–2016年のAPO議長に選出されました。また、フィリピンのマルガリータ・R・ソンコ(Margarita R. Songco )・APO理事とシンガポールのタン・カイ・ホー(Tan Kai Hoe )・APO理事がそれぞれ第一および第二副議長に選ばれました。理事会では、事務局長による年次報告、2016年のAPO改訂予算の承認、APOビジョン2020を達成するためのロードマップ案についての報告書、新しいセンター・オブ・エクセレンス(COE)の提案に関する評価などが重要議題として取り上げられました。

理事会は2016年のAPOの改訂予算、さらに次期の公共部門における生産性のためのCOEをフィリピン生産性本部(Development Academy of the Philippines)とする提案を承認しました。また、APOビジョン2020を達成するためのロードマップの方針を採択し、加盟国・地域にさらなる意見を求めました。改訂ロードマップは各理事に改めて回覧のうえ承認されることになります。

APO理事たちからは、イノベーションによる生産性向上に関して国が直面している重要課題、生産性向上を促進するためのイノベーションに関連する国の経済政策、各国生産性本部の使命実現のために政府が実施する支援のあり方などについて発表がありました。

理事会の参加者は、プラナコン・シー・アユタヤ県のF&Nデイリー(タイ)社の工場見学、およびアナンタサマーコム宮殿の王朝の美術展を視察しました。F&Nデイリー社は、タイの大手食品飲料会社で、高度の電子データベースを利用した生産品質体制を運用しています。アナンタサマーコム宮殿には、シリキット訓練所の職人が作った、めったに見ることのできない精妙なタイの伝統工芸品が展示されています。シリキット訓練所は、伝統的な手工芸技術を活用して農村地域の生活水準の向上を図る組織であり、王家の支援により運営されています。

感謝の挨拶において、イラン国APO理事ロヤ・タバータバーイー・ヤジディ博士(Dr. Roya Tabatabaei Yazdi)は理事会のホスト国であるタイ政府、またタイ国APO理事アッチャカー・シーブンルアン博士には会議を成功に導いたリーダーシップと指導に対し、感謝の意を表しました。また、来年ジャカルタで開催される理事会での再会を待ち望むと述べました。

閉会の挨拶に立った事務局長もタイ政府に謝意を表明しました。チャカモン・パアースクワニット工業相には理事会への列席をはじめ、APOの様々な活動への支援について感謝しました。また今期で議長を退任するネパールのジャヤ・ムクンダ・カナル・APO理事には、在任中の指導力を感謝し、今回の議長を務めたキザール・ハヤット・カーン・APO理事には、準備のための時間がなかったにもかかわらず会議を立派に導いてくれたことに謝辞を述べました。さらに、APO加盟国・地域政府および生産性本部にはAPO事務局への支援に対して、またタイ生産性本部(Thailand Productivity Institute)とその職員にはAPO事務局と協力して無事に理事会を開催できた功労に対し、お礼の言葉を述べました。

写真提供:タイ生産性本部

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