ニュース

2017年 カノクタナポーンAPO事務局長 新年挨拶2017/01/04

_MG_5963「この世で唯一不変なものは変化である」と言われるように、我々が望もうと望むまいと、世界のあらゆる事柄は変化し、人も企業もその変化に対応せざるを得ません。今日、「成功が成功を生む」という古い格言はもはや通用しなくなっています。実業界には、かつて成長をけん引していた大企業が動向の判断を誤ったために「成功の罠」にはまり、その地位を完全に失っていった例が多々存在します。

変化し続ける新時代の経済の潮流を鑑みて、情報技術、質へのこだわり、そして持続可能な成長の追求という、それぞれが密接に関連する三つの要素が全世界を動かす原動力となっていると私は考えます。ビッグデータや予測分析のような技術は、企業が動向や「ムダ(浪費)・ムリ(過負荷)・ムラ(不均等)」を特定する手段となりうる一方、顧客へより高い価値を届けるという見地から言っても有益です。これらは、人工知能、「モノのインターネット」、拡張現実、強力なクラウドコンピューティングといった他の技術と組み合わせることで、製品の品質向上と持続可能な成長を促すことも可能です。

過去を振り返ると、世界は人力、機械、そして技術による大量生産といった当初の3段階の産業革命から、効率的かつ持続可能な世界経済の構築に公的部門が重要な役割を担い始める時代へと発展してきました。今後は、情報通信技術、バイオテクノロジー、さらには物理学のような純粋科学までもが、「すべてサービスとして」融合した新しいデジタル時代が始まると予想されます。

このデジタル時代において、勝負の決め手はトレンドを生み出せるかどうかです。さもなければ、早い段階でトレンドを把握しておくことです。残念なことに、ある調査によれば、トレンドに早い段階で適応している企業は全体のわずか13.5%に過ぎません。「初期多数派」の34%に入ればまだ乗り遅れずに済みますが、完全に逃してしまえば機会は失われてしまいます。一方で、周囲に流されず、トレンドを生み出し自ら未来を創造する2.5%の中の一社であれば、成功はもう目の前と言えるでしょう。

途切れのないデータや情報がモノの貿易よりも高い経済的価値を生み出すハイパー・コネクテッド・ワールドにおいて、我々は新たな変革にコミットし、トレンドを見定め、加盟国・地域の経済をその頂点へと押し上げるための後押しをする必要性を認識しています。今こそ、新しい技術要素を導入し、持続可能な生産性の向上と、国全体に利益をもたらす超スマート社会の創造を促す絶好の時機です。APOはこれを皮切りとし、来たる1年、加盟国・地域の利益となるよう変革していきたいと考えております。

2017年が、持続可能かつ包括的な新世界の創造に向けた足がかりとなり、皆さまにとって喜びあふれる豊かで実り多き年となりますよう祈願しております。

Page Top