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第59回APO理事会をテヘランで開催2017/04/20

2017年4月10日から12日にかけて、第59回APO理事会がイラン・イスラム共和国のテヘランで開催されました。サンティ・カノクタナポーンAPO事務局長が就任後、初となるこの理事会には、19の加盟国からAPO理事、理事代理、アドバイザーが出席しました。3日にわたる年に一度の本理事会では、2つの重要なAPOの戦略的取り組みとして、eAPO mobile e-learning platform (*1)とAPO Strategic Future Platform (*2) が紹介されました。

開会式で挨拶を述べるジャムシド・アンサリ(Jamshid Ansari)・イラン国副大統領兼行政・雇用機構代表

開会式で挨拶を述べるジャムシド・アンサリ(Jamshid Ansari)・イラン国副大統領兼行政・雇用機構代表

開会式では、来賓のジャムシド・アンサリ(Jamshid Ansari)・イラン国副大統領兼行政・雇用機構代表が、イラン生産性本部(National Iranian Productivity Organization: NIPO)は、緑の生産性、行政システム、エネルギー生産性、水の生産性、教育システム、企画および予算、持続可能な成長と合致した競争性およびイノベーションという7分野に重点を置くイランの生産性運動の推進に大きく貢献していると述べました。

ロヤ・タバータバーイー・ヤジディ(Dr. Roya Tabatabaei Yazdi)・イラン国APO理事は、理事会出席者への歓迎の挨拶において、イランはここ数年、かつてないほどAPO事業から恩恵を受けていると述べました。また、2017年およびそれ以降の年に他の加盟国と二国間・多国間で連携を広げる意向を表し、NIPOが公共セクター生産性の分野で教育や衛生の新たなセンター・オブ・エクセレンス(Center of Excellence: COE)として認識されることへの期待を示しました。

本理事会でAPO議長を退任するエルバ・S・クルズ(Dr. Elba S. Cruz)・フィリピン国APO理事代理は、イランに対し、テヘランで理事会を開催したことに謝辞を述べました。クルズ博士は、アジア太平洋が近年、経済成長において大きな回復力を示したと述べ、APO全加盟国の経済成長が2017年も持続することを期待しました。クルズ氏は、より成長し競争力を高めるためには、引き続き全てにおいて持続的な生産性向上が最優先事項であるとし、Vision 2020の実現に向けたロードマップ(Roadmap to Achieve Vision 2020)の目標に向け、APOが加盟国の生産性と競争力を高めるため引き続き努力していくと誓いました。

理事会に出席したAPO理事、アドバイザー、オブザーバーを歓迎すると共に、開催地のイラン政府に対して感謝の辞を述べたサンティAPO事務局長は、政治的また経済的に多くの不確実性を抱える時代において、APOは変革を受け入れ、デジタル・トランスフォーメーションを活用して加盟国の期待を超える必要があると強調しました。また、eAPO、加盟国と連携した研修内容の作成、そして生産性管理、戦略的展望、高度な戦略的プランニングの分野における実務者の技術・能力を高めるための専門的な認証プログラムといった、個人や生産性本部の能力強化のための数々の取り組みを発表し、これらの取り組みやプロジェクトの効果を確実にするため、事務局長は各国生産性本部に対し、プロジェクト実施後のフォローアップ活動において事務局と協力するよう要請しました。

本理事会において、2017年から2018年までのAPO議長および副議長として、チュー・モクリー(Chew Mok Lee)・シンガポール国APO理事が議長に、ジャビゴダジェ・ジャヤデワ・ラスナシリ( ・スリランカ国APO理事が第一副議長に、ソムチャイ・ハーンヒルン(Dr. Somchai Harnhirun)・タイ国APO理事が第二副議長に選出されました。2002年以降、議長は加盟国のアルファベット順で持ち回りとなっています。

また、インド生産性本部(National Productivity Center)による、インダストリー4.0に向けたAPO COEを設置するという提案が承認されました。このCOEは中小企業に関する側面に重点を置くことになります。理事会は事務局に対し、全COEの実績を評価し、毎年報告するよう要請しました。

理事会閉会にあたり、サンティ事務局長は、理事や代表者に対し理事会が大成功したことに感謝の意を表しました。また、国際連合食糧農業機関(FAO)、汎アフリカ生産性協会(PAPA)、およびトルコ政府の代表にオブザーバーとしての参加に感謝の意を表した後、PAPAとトルコ政府のコメントに対し、事務局が会議後にフォローアップを行うと述べました。

また新APO議長となったチュー・シンガポール国APO理事は、理事会がAPOの共通のビジョンに向けて歩みを進め、加盟国間の協力を促進したと述べました。また、理事会の成功に貢献したとして、APO議長を退任するクルズ・フィリピン国APO理事代理、新APO第一および第二副議長、開催国のイラン政府およびNIPO職員、APO事務局チームに謝辞を述べ、ビジョンを示し、新たな取り組みを行うことにより、台頭する動向が変化する状況にあってAPOが先んじて行くために必要な変革を行ったとしてサンティ事務局長に感謝の意を表しました。

 

(*1) eAPO mobile e-learning platform
新しい機能や改善、より現代的なデザインを備えたeAPOは、Vision 2020の実現に向けたAPOロードマップの目標達成に向けて、生産性の専門家養成のため開発されたものです。ユーザーはスマートフォン、タブレット、パソコンなどさまざまなデバイスを用いて、APOのホームページからポータルサイトにアクセスできます。登録後、ユーザーは進捗や結果をダッシュボードから追跡し、他の受講生や専門家と連絡を取り合えます。試験に合格した受講者は証明書を簡単にダウンロードできます。ウェビナー型の学習モジュールは、近々開始されることになっています。

(*2) APO Strategic Future Platform
APO Strategic Future Platformは持続的生産性を支えるために、世界的トレンドを監視するため開発されました。これは人工知能を利用して最新動向に関連する複数の事象や文献を素早く調べ、ビッグデータを分析するものです。
第59回APO理事会についての詳細はこちら

 

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