事務局長

APO事務局長
サンティ・カノクタナポーン

サンティ・カノクタナポーン(Santhi Kanoktanaporn)事務局長は、40年以上にわたり生産性向上の取り組みや戦略的国際開発プログラムの推進に携わり、また、製品品質検査から環境・廃棄物管理のコンサルティング、電気通信や石油化学等、多岐にわたる豊富な実績があります。サンティ事務局長は2016年4月にインドネシア、ジャカルタで開催された第58回APO理事会において全会一致で選出され、2016年9月16日に第11代APO事務局長として着任しました。

サンティ事務局長は、英国サンダーランド・ポリテクニックで化学博士号、サシン経営大学院で経営学修士号を取得しており、複数の学術論文のほか、二冊(“Power and Love”、“Transformative Scenario Planning” 共にアダム・カヘン著)の訳書もあります。

サンティ事務局長は、テクノロジー主導で変化の速いグローバル環境から生じる現在および今後の課題に対処していかねばならない加盟国をサポートすべく、APO事務局にて一連の改革を進めています。まず組織の目標を見直し、加盟国の国家成長計画を再検討するために、シナリオプランニングを用いた事務局全体の戦略的プランニングに着手しました。その結果、加盟国が「Vision 2020の実現に向けたロードマップ」(Roadmap to Achieve Vision 2020)の目標を達成するための戦略分野に焦点を当てた、3か年計画が作成されました。

また、戦略的に見通しを立てる能力を構築するため新チームを結成し、APO Strategic Future Platform(AIを利用してグローバルトレンドの環境を概観するオンラインツール)を立ち上げました。この取り組みは持続可能な生産性という新たなコンセプトを補完するもので、加盟国が将来に備え、成功を収めることを目的としています。

さらには新たな焦点の一環として、APOは生産性向上のための技術利用に着目しています。そのため、スマート農業、スマート産業(インダストリー4.0を含む)、スマートサービス、スマート公共セクターに焦点を当てるようプログラム計画のアプローチが再調整されました。

さらにサンティ事務局長は「モバイルファースト」戦略を採用し、プログラム提供方法を大きく変革しました。その一つがeAPO(セルフeラーニングサイト)の取り組みで、多くのオンライン研修コースやモバイルトレーニングを推し進め、中小企業や専門家への生産性知識と技術の普及率拡大を目指しています。これは事務局のデジタル化運動の一環でもあり、二酸化炭素排出量削減のための「ペーパーレス」への取り組みもその一つです。

サンティ氏は前職では、FTPI理事としてタイ国工業省の生産性向上マスタープラン(2016~2020年)策定に携わりました。また、FTPIの大規模な再構築に着手し、生産性分野における実施機関から国家戦略機関への転換をめざし、生産性運動を推進する真の国立機関としての基盤づくりを進めました。さらに、国内外のネットワークを活かしたデータ・知識・経験の交換及び交流を通じFTPIの生産性イニシアティブ活動に寄与しました。また、工業・サービス業・公共セクターの多様な組織に対し、持続可能な発展に欠かせない自己評価及び継続的改善のための指標となるタイ国経営経営品質賞(Thailand Quality Award: TQA)」のガイドライン(management excellence guideline)の適用を推奨し、その普及に貢献しました。

サンティ事務局長はFTPI以前には、タイ工業省管轄の非営利団体Foundation for Industrial Development for the Management System Certificationの代表を務め、民間・公共セクターにおいて国際水準に見合った人材の育成と能力の標準化とによる国家全体の競争力向上のための取り組みを指揮し、タイ初のマネジメントシステム規格であるTISI 9999(工業を対象とした「足るを知る経済ガイドライン」)を導入しました。そのほか、タイCB協会(CB Association of Thailand)の会長、米国商工会議所のタイ国担当官、シスメン社 (Sysmen Company Limited) のマネージングディレクターを歴任しました。

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