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APO理事会、東京で開催2013/05/24

基調講演を行う松山政司外務副大臣
基調講演を行う松山政司外務副大臣

第55回APO理事会が2013年5月21日から23日、東京で開催され、19の加盟国・地域を代表するAPO理事および関係者約50名、そして日本アセアンセンター、国際労働機関、東南アジア農業教育・研究地域センター、アジア太平洋統計研修所、トルコ科学産業技術省等の政府機関からのオブザーバーが出席しました。

来賓として出席した松山政司外務副大臣は基調講演の中で、中小企業の実力が強化され、また発揮されるような環境を作ることが不可欠であると述べました。さらに、「APOの活動が、加盟国内の中小企業や加盟国社会の生産性の向上を目指しているところに共感を覚える」とし、今後もAPOプログラムが日本の企業のより良い製品製造に貢献すること、また、日本の技術と経験がAPO加盟国の発展に役立つことを期待すると述べました。

また、梅田邦夫・日本APO理事に代わり和田充広・日本APO理事代理が歓迎の挨拶を行いました。その中で和田理事代理は、「最近のアジアや世界の経済における大きな変化を反映し、加盟国の生産性に対するニーズや関心は、APO設立時と比べて多様化してきている。このような状況の中、APOは新しい課題や加盟国の要請への迅速な対応によりその価値と重要性を高めていくことが不可欠である」と述べました。

アズマン・ハシム・APO議長も同様の趣旨の見解を示し、「APO加盟国の増加は、APOの財政状況を改善させるだけでなく、APOからの恩恵を受ける国を増やすことになるため、これによって、APOの機能と専門知識が最大限に発揮されることになる。APOは今後5年から10年の間に加盟国を増やし、現在の20国から30国あるいは40国を目指すべきである」と述べました。

本会議では2013–2014年のAPO議長としてヤマランツ・エルケムバヤー・モンゴルAPO理事が、APO第一副議長にクリシュナ・ギャワリ・ネパールAPO理事、APO第ニ副議長にはシャヒド・ラシド・パキスタンAPO理事がそれぞれ選出されました。

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2013–2014年のAPO議長および副議長:(写真左から)シャヒド・ラシド・APO第ニ副議長、クリシュナ・ギャワリ・APO第一副議長、ヤマランツ・エルケムバヤー・APO議長

本理事会では、事務総長からの年次報告、2014年APO修正予算、APO加盟国分担金算定方式の見直しに関する報告、新事務総長の選任が主な議題でした。

山崎隆一郎APO事務総長は、年次報告の中で、事務局が東京都文京区へ無事移転を完了したことを報告し、日本政府に対し、事務所のスムーズな移転に対する支援と、新事務所賃貸料の全額負担の継続において感謝の意を表しました。

2014年APO修正予算は加盟国により大筋で承認されました。今後、今年の生産性本部代表者会議での話し合いの結果、そして円・ドル実勢為替レート等その他財政上の要因を考慮した上で再度修正が行われる予定です。

加盟国分担金の新たな算定方式について、既定の期限までに6年分(長期)のGNI平均を用いる新方式を組み入れた特別措置案の採用に合意が得られない場合は、現行の3年分のGNI平均を用いる方式をこのまま適用することが理事会により決定されました。

現在の山崎隆一郎APO事務総長の任期は今年9月に満了することに伴い、次期事務総長に天野万利氏を任命することが、全加盟国の支持により理事会の全会一致で決定されました。

APO理事からは、「APO事業の実施における重点分野とアプローチ」というテーマで発表が行われました。その中で、業種を越えた生産性プログラムの開発に再度注力すること、生産性本部(NPO)に特化した事業を増やすこと、サービス部門の生産性向上に一層努力すること、NPO間の情報の共有を促進すること、地域ベンチマーキング・イニシアチブに着手すること等の提言が理事から出されました。理事会では、また、公共部門の生産性の重要性が再確認され、ビジネスの発展を妨げる規制を近代化し、緩和するには政府の役割が重要であることがあらためて主張されました。さらに、APO自体は、新たな収入源を開拓して増収を図り、活動を積極的に拡大することで組織改革を進めるよう多数の理事から奨励されました。

ナズルル・イスラム・バングラデシュAPO理事代理は、理事会開催国である日本政府に感謝の意を表し、梅田邦夫・日本APO理事および松川昌義・日本生産性本部理事長に対し、この理事会を成功裏に導くために指導力を発揮してくれたことに感謝を述べました。

閉会の挨拶の中で山崎事務総長も日本政府に謝意を示し、また、松山政司外務副大臣に対して、来賓としての臨席に感謝すると同時に、加盟国の中小企業や社会の生産性向上に向けたAPOの活動への支援に感謝の意を表しました。さらに、今回で議長を退任するアズマン・ハシム・マレーシアAPO理事のの強いリーダーシップに感謝し、加盟国政府およびNPOには、事務総長の任務を遂行するにあたり受けた支援に対して感謝を述べました。そのうえで、山崎事務総長は9月半ばまでその責務を全うし、次期事務総長天野氏に円滑に引き継ぐことを誓いました。

理事会への参加に加えて、APO理事会参加者は、墨田区中小企業センター、墨田区内の中小企業および商業観光プラザを訪ね、成功を収めている日本の中小企業の技術と文化について視察を行いました。

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APO事務総長による年次報告

APO事務総長による閉会挨拶

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